彼と彼女が握ったもの

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SSSS.GRIDMAN

【感想】SSSS.GRIDMAN 最終話「覚醒」~『現実対虚構』から『各々の現実』へ~

 始まりがあれば、終わりもいずれやって来る。
10月から放送開始し、当ブログで記事を上げ続けてきた「SSSS.GRIDMAN」もとうとう最終回を迎えました。
名残惜しさも感じつつ、感想を記載していきたいと思います。



 怪獣化されたアカネと前線に立つアレクシスによって、アカネの創った世界が最大の危機を迎えます。
これにグリッドマン同盟、新世紀中学生、アンチはアカネの救出とそして、アカネが創ったこの世界を守るため最後の戦いへ挑むという最大のクライマックスが描かれます。


 伏せられた謎が明かされ、数え切れないほどの見所を作り、そして25年に渡る歴史が最高のカタルシスを生む……「SSSS」が築いた物語と「電光超人」の完全続編要素のベストマッチ、その上手さに拍手を送りたくなる最終回でした。
これまでの11話でも度々驚かされてきたのに、新鮮な感動の尽きないこととと言ったら……。

 特筆すべきは、やはり、やはりあの、裕太+新世紀中学生+アンチ全員による『アクセスフラッシュ』、完全体グリッドマンの登場シーンでしょう。

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グリッドマンの本来の姿はこれまで示唆されてきましたが、それが特撮版での姿であること、待ち望まれたその登場を盛り上げるのが特撮版での主題歌『夢のヒーロー』だとは……感涙ものです、血潮が滾る、最高の瞬間です。
この際、六花がアクセスコードを打ち込むのですが、モニターにSpecial Signature to Save a Soul(訳は、"魂を救うための特別なサイン")とのサインが表示され、恐らくアニメ版タイトル『SSSS』の意味が明かされています。
(このシークエンス、特撮版へのオマージュもそうですが、ヒーローが最終回にて真の姿を取り戻す+はっすの「昨日?ううん、もっと前から……(知っていた気がする)」の台詞から、ウルトラマンネクサス最終話、これまで自分が守った人々の声援を受け本来の姿を取り戻した『ウルトラマンノア』を思い出した人も多いはず)


 激戦の中で多くの答えも提示されました。
アカネが創った世界の住人(六花たち)は「レプリコンポイド(特撮版に登場したコンピューターワールドの人型生命体コンポイドの複製と思われる)」アレクシス曰く"贋造物"であり、
無限の命を持つがために虚無感を覚えたアレクシスは自分の心・欲求を満たすため、アカネに怪獣を与えて世界の創造と破壊を繰り返させていたのだと。
長谷川脚本で描かれる敵は「有限の命に絶望し変質した」という経緯を踏んでる場合が多いのですが(グランスフィア、ダークルギエル等々)、不死の存在が立ちはだかるというのは少々意外でした。

 しかし、不死ではない「有限の命」を尊み、作り物であっても確実に生きている命の可能性を信じるグリッドマン、「これが命ある者の力だ!!!!」との力強い言葉と共にアレクシスに勝利を収めるその姿には、やはり彼が特撮版から継続した、人間を肯定し守護し信じ続ける存在だったのだと確信させてくれるのです……余談ですけど、こういった『夢』を真摯に描いてくれるのが特撮作品の素晴らしさだと思っているので、今回は正に直球のそれが見られて本当に良かったなと咽び泣いております。
また、街の修復、そしてアカネを救うために放たれたフィクサービームの使い所も妙技です。グリッドマンが拠って立つ全てがアレクシスとの対比であり、彼の本来の役割は破壊を修復し救い出すためのヒーローだったのだと再確認させてくれますね。



 裕太たちの呼び掛けで、閉ざしていた心のドアを開き、現実に向き合い帰ることを決断したアカネ。
特撮版ED「もっと君を知れば」が流れる中、散らかっていた部屋の片づけを六花と共に終え、彼女からパスケースを贈られます。
「どっか行っちゃえってこと?」とアカネは一瞬誤解するも、六花が即座に「どこへ行っても私と一緒」と訂正。
そして、彼女を想うアカネは神様にお願いします。


「私はアカネと一緒にいたい、どうかこの願いがずっと叶いませんように……」
 アカネがこの世界にいるということは現実で苦しんでいる事と同義、だから惜しむ気持ちを押し殺してアカネとの別れを願ったんですね……。


 裕太の肉体から分離したグリッドマンらと六花・内海の別れも描かれます。
二人に感謝を告げるグリッドマンは「私は本当に信頼する友達を持つことの大切さを改めて思い知った」と述べるのですが、これは特撮版最終回で直人たちに言った「本当に信頼を持つ友達を持つことこそが最強の武器だと学んだ」を意識した発言に聞こえ、グリッドマンというヒーローの人格に連続性があると僕たちも思い知るわけで……。
 

 全てが終わり、アカネが創ったコンピューターワールドではいつも通りの日常が訪れます。
冬が訪れ、裕太の両親と思われる大人が帰国し、二代目アノシラスによって助けられたアンチが目覚めます。
この際、裕太がグリッドマンに選ばれた理由が示唆されていまして……それはグリッドマンが憑依する以前から「アカネを好きになる設定が組まれているのに、六花に好意を抱いていたから」、つまりバグを抱えていた異端だからってことだったんでしょうね。
それを六花へ愚直に明かしてしまうグリッドマンもらしいと言えばらしいし、好意がヒーローを宿したというのもロマンチックな理由付けだと思います。


 そして、番組はアニメーションから一転、実写世界を映し出し、一人の女性が目覚め、OP冒頭のグリッドマンと同じように顔を上げて物語は終幕するのです。その傍らには、あのパスケースが……。


まさか 002





 隔てられていても世界は続いていく、命は生き続けていく、誰もが前に進んでいく。
コンピューターワールドでアカネが創った世界とそこで生きる人々は「偽りの存在」ではなく、一個の実像・文明として承認され、アカネがいなくなっても営みが続いていくというのは「命を尊重する」作品のあり方からすると当然であり、これからも六花たちの人生は続いていくのだなと希望を感じます。とても美しい終わり方。
 
 アカネの世界を語る際に「仮想世界」という単語を自分も積極的に使用してきたのですが、何処か現実世界のコピー・下位互換というイメージで語ってしまっていたのかなと今になって思うのですが、この終わり方あるいはコンピューターワールドに元から生息する生命体が描かれた『電光超人グリッドマン』の時代から既にコンピューターワールドも仮の世界ではなく「現実世界の一つ」として描かれていたんだなと気づきました。
 ヴァーチャルな世界だから人間・新条アカネの思い通りに操作出来たのではなく、その根源はアレクシスが与えた歪んだ権能にあり、アカネから見れば『夢から現実へ覚めるための物語』であると同時に、作品全体を俯瞰すれば「それぞれの現実を生きるための物語」でもあったのだと言えます。
 一方的に都合の良い世界はどこにも存在せず、暮らすべき現実は生きる存在それぞれに与えられている。居るべき場所で生きていこう、そういった『生』への強いメッセージが込められているように思います。
(余談ですが、仮想世界(Virtual World)という言葉の使われ方には混乱が生じているらしく、事実上・実質上というニュアンスの『virtual』を、仮の想定というニュアンスが強い日本語『仮想』として訳しているのが原因だとか)



 そして、アカネが世界に閉じ籠った「理由・何故?」については多く描かれず、彼女が逃避していたこと、グリッドマンたちが手を差し伸べたことで帰ることを決断した、の言及に留まりましたが、自分はそのバランスがむしろ良かったのだと思うんです。
個々の事情に深く踏み込む"サポート"ではなく、友達がいつも側にいる、それを知ることで人はどんな困難にもめげず立ち向かえる……と人間を信頼することがグリッドマン最大の武器であり、アカネを縛り付ける超常的存在アレクシスを捕まえる、それが彼にしか出来ない今回果たすべき使命だったのではないでしょうか。
以前、特撮版総括記事では「人間こそが真の主体であるべき」と描いたヒーロー像が平成ウルトラへと受け継がれていった、と書いたのですがその魂は今作アニメ版にも継承されていたのだと思います。


 実写で締めくくられたラストは、現実と夢の境界線を表現し、特撮作品として始まったグリッドマンとしてのあるべき終わり方と継続の証左であり、「夢のヒーロー」と共に歩んだ体験を視聴者と共有する、非常に興味深い終わり方でした。
 現実世界のアカネが黒髪だったこととED映像ラストの背景が実写であることから、「ED映像にいる六花は現実世界のアカネなのではないか?」という推測も成り立つ気がします(アカネによって改変される前の光景、と予想していたのですが、どうもそうではなさそうなので)。
アニメーションに実写シーンを挿入し異質な雰囲気を醸し出すという点で言えば、度々記事で言及している新世紀エヴァンゲリオンの劇場版からのオマージュも感じさせ、本作が多ジャンルに渡っての「総括」と「挑戦」を試みた意欲作であるとも言えるでしょう。
エヴァンゲリオンは個人的に思い入れのあるアニメでもありますしウルトラマンのオマージュもふんだんに盛り込まれている作品なので、機会があれば本作との共通項、セカイ系アニメと平成ウルトラが描いたもので思うことなどを記事にしてみたいと思いますが……今の所その予定は全くありません(笑)


 最終話サブタイトル「覚醒」は1話の「覚・醒」とほぼ同じで、間の点が抜けてることが唯一の違いなのですが、これが表現する所は
・裕太とグリッドマンが記憶を取り戻し、一つの存在に戻ったことを意味する。
・フィクション然とした文字の形式からの変更、現実に向き合うことを決意したアカネの心情とシンクロ
なのかなと思っていますし、「夢から目覚める」ことそれ自体を指しているんでしょうね。




 最後に、一人の特撮好き、アニメ好きとして、とても充実した1クールを過ごせたことへの感謝を製作陣の方々に贈りたいです。
今という現実を生きる人、あの日電光超人に憧れた人、ヒーローという夢を信じる人--全ての層に響く珠玉のメッセージを愛すべきキャラクター、迫力のバトルアクション、生命賛歌の物語に乗せて送り届けたこの作品がリスペクトされてまた新しい作品が生まれるかもしれない……そんな予感すらさせる、素晴らしい時間でした。
 またいつか「アクセスフラッシュ」の言葉と共に覚醒出来る日を信じて……。




次回も乞う、ご期待!!
(ブログにご意見・メッセージ等ございましたら、お気軽にご投稿ください)


【感想】SSSS.GRIDMAN 第11話「決・戦」&ボイスドラマ第11.11回「怪獣が居る街で」

  いよいよラスト目前となったGRIDMAN。
裕太がアカネに刺されるというショッキングなラストを迎えた前回。
その出来事が転機となり、様々な真実、それぞれの決意が描かれ、物語は最終決戦に向けて加速していきます。
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 裕太の昏睡状態とグリッドマンの宿るジャンクの破損が同タイミングであることから「記憶喪失の裕太は、響裕太に宿ったグリッドマンそのもの」との真実に辿り着いたわけですが、「少年少女たちのすぐ隣にグリッドマンはいた(友達がヒーローそのもの)」という意外な展開にはやはり驚きを禁じ得ません。
今思えば、夢の世界へ取り込まれた9話の「鏡や広告に映り込む幻影のグリッドマン」は、裕太の正体を示唆していたのでしょうね。
 解明される展開にも十分な説得力を持たせつつ、「人間に、ウルトラマンの自立した人格が宿る・体を借りられる」というウルトラシリーズで見られた関係性を拾っているのも凄い。
 その一方、裕太のこれまでの「人の悪性に対するある種の鈍感さ(人を信じることを諦めきれない)」というパーソナルな部分に説得力が生じたようにも思えます。
例えば、特撮版17話「孤独なハッカー」ではジャンクにハッキングを仕掛けてきた少年ハッカーに対し、グリッドマンは「悪の道へ走らないように」との思いでお説教に出向いています。
決して人を見捨てることはしない、これがグリッドマンの一貫したヒーロー像なのだなと思います。


 オリジナルの"響裕太"と友達だった内海の制止を振り切る、覚醒した(グリッドマンとしての記憶を取り戻した)裕太の立ち振る舞いと声が雄々しいものへと変わるのはどこか寂しさを感じます。
また、前述したように自分の仲間がウルトラマンだったと知り衝撃を受けるレギュラーキャラたちが今までいたわけですが、そんな彼らの心情を始めて追体験出来た気もします。
ウルトラマンの変身者は視聴者に対してオープンにされているのが常ですが、記憶喪失のファクターを用いて、同じような衝撃を運ぶよう展開させたのは妙技と言う他ないでしょう。





 この一連のシーンのBGMとなったのは合唱曲としてなじみ深い「Believe」
前回の、世界の崩壊を飾った「心の瞳」と対にする意図があったのだと思われます。
前回がアカネにとっての「全ての終わり」ならば、今回は「グリッドマン同盟の響裕太の大きな転換点」と言えますから。
しかし、何故新条アカネを救うために響裕太がグリッドマンの宿主として選ばれたのか?
最大の疑問点は未だにマスクされており、最終回での開示が期待されます。


 

 今回は「自分に出来ること」が物語のテーマだったように思います。
ついに記憶を取り戻し最後の決戦へと赴く裕太(グリッドマン)、グリッドマン復活・ジャンク修復に奮闘する新世紀中学生、異常事態下にありながら新世紀中学生や裕太らを温かく見守る六花ママ(アクセスフラッシュを見届けた際の反応からまだ何かありそう)、アカネを捜索する六花、アレクシスの放つ再生怪獣軍団へグリッドマンの代役として戦いを挑むグリッドナイト(アンチ)……絶望的であっても、たとえ出来ることが限定的であっても全力を尽くす人々の輝きが心の琴線に触れ、同時に物語の終焉が近いことを悟り悲しくもなってしまいます。




 余談ですが、アンチの病室での発言「足元を気にしていたら戦えない(怪獣被害の犠牲者を認知していない旨)」
 アンチは、人の殺害を目的に造られ暴れ回った他の怪獣と違いあくまでもグリッドマンを倒すためだけに造られそれを全うする存在であり、グリッド・ナイトへの進化は「グリッドマンを倒す」という目的を追求したがためのものなので、元々「人を守るを志向する存在」でもなければそのように改心したわけでもなく、親であるアカネを気遣うし直接的な人間の殺害は拒むけど「対決の場での人的被害には無頓着である」ということは納得できるんですよね。悪性ではなく、それを学ぶ機会が今まで無かっただけでそれは心ある生き物としてあり得る立ち振る舞いと解釈します。
だから、グリッドマン同盟らに「借りを返す」という選択肢が生じるのでしょう。
 味方になる存在との間に横たわる断絶をあえて描き、それでも共闘できる絆を描く……製作陣のキャラクターを描く上での誠実さがここにあるのだと感じます。



 一方、そんなアンチと一触即発になりかけた内海。
アンチを殴ろうとした所を諫められたことで「自分は戦いを楽しんでいたのではないか?(暴力を楽しむ怪獣と同じ)」と自己嫌悪に陥り、更に記憶を取り戻した裕太(グリッドマン)を引き留めることも出来ず、今週は彼に取って自分の無力を痛感する展開が目立ったように思えます。
ですが、彼をこのまま捨ておいて最終回を迎えるとは到底思えません。
希望的観測ですが、行動が限定される市井の人でも「輝けるもの」であると描いてきた平成ウルトラマンの系譜に位置すると言ってもいい本作で、彼にしか出来ない役割が与えられるものだと(勝手に)期待しています……近い所だとネクサスの孤門君がいますしね!!



 六花は裕太を刺突した直後に行方をくらませたアカネを単独で捜索し、見事発見したわけですが、「アカネは私の事、どう思ってるの?」と六花から問い掛けるとは意外な台詞。
アカネを好きになる・友達になるように設定された存在であることに苦しんでいた六花でしたが、彼女の中でそれはもうブレークスルー出来たのかなと感じさせる、そんな寄り添い方だったと思います。
が、「どうでもいい話の最中に失礼するよ」と文字通り二人の間に割り込むアレクシスによって、アカネ自身が怪獣へと変化させられ……恐ろしい幕引きでしたが、フランクで穏やかなアレクシスというこれまでのキャラクター像を、例えば怒鳴るなり口調を崩すなりして豹変させることなく、隠された本性を表すという手法を取りアレクシスの格を保っているのが面白い。


 さて、今回のボイスドラマは、これまでのボイスドラマのネタが回収される総決算的内容となっており、更には自分の真実を知った六花の心境が前向きな形で語られており、色んな意味で必聴の回となっています。






 本筋に今後関わってくるかは不明ですが、今週のはっすとなみこも良い立ち回りをしていたなぁと。
怪獣の記憶が消えない一方で「自分達を守ってくれたグリッドマン・ナイト」をスマホで撮影し安心を感じている点だったり、六花が何か隠していると勘付いているものの「言えないってことは、言わないってことを六花なりに考えた」(byはっす)と理解を示す友情がとても良いと思いました……心情を察する努力、という点で見ると六花のアカネに対する接し方にも通ずるのかもしれません。


 いよいよ、最終回を迎えるGRIDMAN。
戦い・登場人物それぞれの行く末、テーマの着地、様々な点が気になって仕方がありませんが、平成ウルトラの系譜に繋がる話題の本作だからこそこの平成の終わりに描ける・描きたいことが那辺にあるのか?
それを楽しみにこの1週間を待ちたいと思います。

【感想】SSSS.GRIDMAN 第10話「崩・壊」&ボイスドラマ第10.10回「だるい絡まれ方」

 ついに終盤戦へと突入したGRIDMAN。
その幕開けを飾るかのように、驚きの展開が次から次へと押し寄せる内容となっておりますが……余韻よりは不安が残る何とも言えない回となっていましたね。 


ssss (1)


 六花の告白により、また一歩世界の真実へと近づいたグリッドマン同盟。
新条アカネが「神様」であることに疑いの余地が無くなり、同盟はアカネの自宅へ押し掛け接触を試みますが、先手を打ったアカネは逃亡(コンピューターワールドのどこかへ逃げた?)、製作者がいなくなったことで当然怪獣も現れず、今までの戦いがまるで嘘かのように平穏な日々が訪れます。
その間も
「神・新条アカネがいなくなったらこの世界はどうなってしまうのか?」
「人の記憶に介入出来るのは霧の向こうに座す怪獣による神経性の毒ガス」
「裕太の記憶喪失と霧(毒ガス)は関係ないのでは?」
「グリッドマンと新世紀中学生は元々同一の存在だったのではないか?」

と同盟の面々による現状考察がされていて、興味深い会話が繰り広げられていましたね。


 そして怪獣が再び表れ、ドラマは絶え間なく進行します。
打倒グリッドマンの妄執に囚われているアンチは怪獣なのか?生き物なのか?
アンチと接触を続けるキャリバーさんの見解を受けて、グリッドマン同盟は「アカネの悪意から産まれた怪獣とは違う、心を持った生き物」であると認識し、
創造主のアカネも「人間のようになってしまった怪獣」と断定し、アンチを追い払います。

 雨模様の中で決別するアカネとアンチ、そして怪獣の死体から現れたもう一体の怪獣が霧の向こうの怪獣を斬首し崩壊していく世界、その終末を否応なく美しく昇華してしまうBGM「心の瞳」…と荘厳とすら思えてくる場面作りには新世紀エヴァンゲリオンへのリスペクト(ベートーベンの「第九」が流れる中での渚カヲルとの死闘、バッハの「G線上のアリア」をBGMにエヴァ量産機と戦う弐号機などなど)を感じますし、アカネの繊細さと合致しているように思えました。


 そして、現れた怪獣がなかなかの逸材……第一形態は不格好、キュートで強いとは思えぬ強いて言えばマスコット系の怪獣なのですが、その死体の背中から現れる第2形態がザ・異色……
背中を開いて現れることそれ自体が、怪獣を演じる、スーツアクター所謂「中の人」のメタファーに他ならないのですが、人のスタイルラインほぼまんまな容姿、変則的な動き方、不気味な鳴き声、フルパワーグリッドマンの外装を剥ぎ取り、本体のグリッドマンを絞殺しようと試みる、新条アカネに内在する悪意の塊そのものと言える異質さに圧倒されます……。

 そんな窮地からグリッドマンを助けるのが妥当グリッドマンの妄執に囚われていたアンチが進化した「グリッドナイト」というところが今回最大の燃えポイント。
 特撮版TVシリーズ、没企画となったグリッドマンF、などのネタが散見される本作において、TVシリーズ中盤で武史が変身すると予定されていながら結果的に実現されなかった「グリッドナイト」がもしかしたら登場するのでは?と予想する声があったのですが、それが見事アニメ版で実現した形となります。


 そして、その登場もアイディアの流用ありきではなく、
「宿敵グリッドマンを倒すために、自身がグリッドマンと共に戦う」という今まで悩んでいた矛盾をレゾンデートルへと転化し、オリジナルの自分をついに獲得するという、アンチの物語に待ち受ける必然として描き切ってのもの、だということは押さえておくべきでしょう。
 「人の気持ちを読むから怪獣ではない」としてアカネに捨てられた彼だからこそ、アカネの憎悪そのものである怪獣の動き(心の動き)を見破っての勝利、という理屈も大変頷けます。
 他の誰とも違う、「自分だけの自分」を志向するストーリーは近作だとウルトラマンジードに似ている気がしますね。

 
 戦闘後、「絢」に現れたアカネは、グリッドマンの正体がそれまで想定していた「裕太単独の変身」ではなく、中古PCジャンクの中に存在していたと知ります。ジャンクショップに集まる物品を「人が要らなくなった物が集まる場所(捨てたものなんて神様でもイチイチ覚えていない)」と言い切った意味を推察したくなりますが、ここで裕太はアカネは宇宙人に利用されている…と歩み寄ります。
 彼女の救済を決意した前回を思い出せば理解できる行動ですが、そんな裕太の胸の中へ勢いよく飛び込んだアカネはカッターナイフを握っていました……。

「私も、グリッドマンと話してみたかったな」

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 床に倒れ込む裕太、鮮血に染まるカッターナイフ……ここでEDが始まり、今週の物語は終了です。

 元々アカネのカッターはOPでも意味深に登場しており、特撮版で同じポジションにいる藤堂武史が自身のIF的存在タケオの殺害に用いた(あと一歩の所で踏みとどまり、武史は一線を越えませんでした)カッターと似ていると話題になっていた代物だったのですが、意外すぎる活用に声も出ない終幕でした……。
 思えば、まるで藤堂武史を女性に置き換えた存在ではないかと話題を掻っ攫ったアカネですが、未だに彼女を凶行へと駆り立てているバックボーンが不明瞭で、その結末が全く予想出来ません……アレクシスの「本当の人間は寝たりしないよ」という意味深な台詞も気になる所ですし、怪獣と生き物の境界論もアンチだけに留まらずあるいは……という予感すらしています。



 残り2話で如何なる決着を見せるのか、見守りたいと思います。


 ボイスドラマは、アカネが失踪し怪獣出現が止んでいた時期と思われるややラブコメ臭強めのお話。なみことはっすが大活躍する日常話で、裕太が刺された衝撃が一時的に中和されます……(?)



【感想】SSSS.GRIDMAN 第9話「夢・想」&ボイスドラマ第9.9回「反省します反省しました」

 月日が流れるのも早いもので、来年2019年に放送されるプリキュア新シリーズの情報が公開されました。
毎年、この時期に発表されるのは恒例のことですが、現行作品の終了間近と同義と捉えてしまい、新作への期待と共にどことなく寂しさを感じますね……現行のハグプリに大変ハマっているのも相まって。
 まぁ、キュアトゥインクル大好き勢としては番組タイトルとの「被り」がちょっと嬉しかったりもするのですが……今のは聞かなかったことにしてください。




 さて、本題に移りましょう。
 
 今回のGRIDMAN9話は、今まで以上にギミックを凝らし、なおかつアカネを含めたキャラたちへの心情に深く寄り添ったエピソードでしたね。


 アカネが創造した仮想世界(?)から、更にアカネが作った怪獣の能力によって夢の世界へと誘われる2重構造を持ってくるとは予想外、と言うより反則に近いトリッキーさを感じましたが、細部の凝った演出が際立ちます。



 例えば、看板広告や鏡などに一瞬映り込むグリッドマン(龍騎のミラーモンスターと似ている)は裕太から同盟の記憶・絆を決して奪えないことを示唆し、裕太の左腕に収まるべきアクセプターの代わりに時計が贈与されるのは、グリッドマンにまつわる記憶を遠ざけるためだけでなく「アカネが与えた時間(世界)で生きよ」との無意識の隷属を求める意図があったのではないか?と推察します。


 また1話での「裕太と六花」のやり取りが「裕太とアカネ」に置き換えられたことで、いつもと違うより積極的にコミュニケーション、スキンシップを取ってくるアカネ、そして「六花とアカネ」「内海とアカネ」でもまた違った彼女の顔が楽しめるのも面白く、自分を大切に思う彼氏(裕太)、特別大切にしてくれる親友(六花)、趣味を共有できる異性の友達(内海)、とそれぞれに望む関係性が露呈されていました。
 しかし、GRIDMAN同盟の面々は、彼女が行使した「偽りの夢」を見抜き、現実への回帰を決断します。
 内海は自分に取って都合が良すぎるアカネとの関係から夢だと疑い始め、六花は「大勢の友達の一人だったから否定した」ように見え、そして裕太は最初の犠牲者であるクラスメイト「問川」の墓を前にしたことで「自分のやるべきこと」に気づく……とそれぞれ看破したプロセスに違いがあるのは実に丁寧。
 
 特に裕太再びの覚醒には、グリッドマン同盟がヒーローとして戦ってきた軌跡を思い出さずにはいられないカタルシスを感じます。
救えなかった問川の名前で自分のやれること・この世界が夢だと気づいたことで失われたはずのアクセプターが宿る瞬間に高揚し(恐らくですが、特撮版OP冒頭の音源が使われています)、全力疾走で向かった先にいるグリッドマンとの再会(グリッドマンが見下ろす構図はウルトラマンネクサス後期OPラストのジュネッスブルーと酷似しています)には超人と少年少女たちが絆で繋がっている事を再確認させてくれます。

181203 19;56;14 うるるんロギー 「SSSS.GRIDMAN」 第9話 合体戦 039




 「信じて待っていたぞ、みんな!」

 裕太らの方もそうですが、グリッドマンが裕太たちに抱いている強い信頼に泣きそうになります……。
 裕太たちと一つになったグリッドマンのグリッドキネシスにより、怪獣は実体化。待機していた新世紀中学生は特撮版のゴッドゼノンを思わせる「パワードゼノン」へと合体し、怪獣を撃破……と二正面のバトルパートも完璧です。



 序盤は1話の間違い探しとも言えるスタートでしたが、明確な決意でグリッドマンと合流すべく疾走する裕太たちの姿も「まだ戦いへの気持ちが固まっていない状態で、正体不明のグリッドマンへ会いに行く(1話)」からの大きな変化を感じさせます。
前者はアカネの用意したIF(後退と路線の変更)でしたが、後者は裕太たちが自分で選んだ結果の変化(前進)という大きな違いがあることは見逃せません。





 今回のような策を弄したアカネですが「実現不可能と突きつけられてもなお、願望成就のために抗う姿」という捉えれば、グリッドマンと戦うため怪獣に対し無意味な攻撃を行い続けたアンチの姿と重なります。
また、その追い詰められ様も尋常ではなかったように見えます……というか意味深な場面が多かったです。
街中に映るグリッドマンの映像が挿入されるフィールドで電車の進路と逆方向に走り続けるアカネのインナーワールドと思える場面、「夢でも叶わないの……」と絶望、常人なら明らかに転落死してるであろう高所から飛び降り軽々と着地……世界の神ならば「死なない」のも分かりますが、見様によっては「死ねない」悲しみが込められているようにも見えます。


 またキャリバーさんに「グリッドマンと戦う怪獣」ではなく「心を持った生き物」として形容されたアンチの行く末も気になる所で……この仮想空間で生まれた存在をどのように規定していくのか、そのフェイズに入ったということなのでしょうか(前回の連絡先交換でキャリバーさんとアンチが通話できるようになったわけですが、3話の「電話と命は繋がっている」に掛けてるような気がしなくもないです)。
 裕太とグリッドマンは自分達が夢の世界から帰還したように「新条アカネを目覚めさせなければならない」と決意しますが、六花は一同に話があると言って今週の物語は終わります……いよいよ終盤戦に突入するのでしょうか?目が離せません。


 余談ですが、今回も作品内に仕掛けられた小ネタが満載で、

ジュネッスブルー=防衛隊TLTによって怪獣被害の情報や記憶が一切隠蔽された世界観が展開されるウルトラマンネクサス
マウンテン・ガリバー5号=所謂「夢オチ」を扱ったウルトラマンダイナ第42話「うたかたの空夢」に登場
テラノイド=ダイナに登場する「人の欲望によって造られた人造ウルトラマン」
カオスジラーク=ウルトラマンコスモスに登場する「カオスヘッダーが少女の夢に取り付いて実体化した怪獣」(ちなみにこの少女の名前は茜(アカネ))

それぞれ今回の記憶改竄や偽りの世界といったテーマとの繋がりを感じます(これ以外にも拾えていないネタも多かろうと思いますが)。




 ボイスドラマは、裕太たちがあちらの世界に囚われている間の絢での出来事、新世紀中学生と六花ママが大活躍します。言うまでもありませんが、本編がシリアスに触れ過ぎると大体反動でボイスドラマはコメディに……というかふざけるので、そういうことです。
 悠木碧さんの限界なき演技力に心から感嘆です。






 次回も乞う、ご期待!
 

【感想】SSSS.GRIDMAN 第8話「対・立」&ボイスドラマ第8.8回「学園祭で口喧嘩してる親子」

 もうこのアニメを語り出すと「面白すぎる」という称賛の言葉に手垢が付き過ぎてしょうがない、と思うわけですが、それでも今回のGRIDMANは面白すぎると声を大にして言いたくなる……傑作回でした。

181125 18;44;25 うるるんロギー 「SSSS.GRIDMAN」 第8話 全合体 033






 学園祭が迫り活気が溢れる校内にて、学園祭当日に怪獣をけしかけると裕太たちに宣戦布告をするアカネ。
 学園祭で起こる決戦に向けて、戦略を練ろうとする内海に対し、戦い以外の選択肢(アカネの説得など)を六花が提起しますが、その場ではアウフヘーベンされることなく、感情的な言い合いに終始、険悪になって終わります。


 この言い合いは、グリッドマンがアンチに敗北した際の3話でも見られた光景でもあり、六花の根底には「自分が役に立てていない」と「アカネは友達」との思いが交錯し、内海の側も現実的対処を優先するあまり口を滑らせ、後悔することとなります。
 同級生が明確な敵対者であることを突きつけられての動揺もあるでしょうし(特に六花は)、「破壊とそれから守ること」という意識の差異はあれ「同じく戦いを楽しんでいるじゃないか?」との六花からの指摘・忠言は優しい彼女なりの視点の持ち方を感じさせますし、一方向に向かっている集団の中にクールダウンや狭まっていた視野の回復をもたらすという意味でも大変貴重だと思うんですよね。
 事実、その場は口喧嘩として終わってしまいますが、六花の考えに感化された裕太たちは事前に「アカネの説得」に趣きますし(失敗に終わりますが)、六花の「先に謝る」からヒントを得た裕太は「怪獣の出現を待たず、グリッドマンの先制出撃によって市民の避難を促す」という奇策を打ちます。



 また戦闘面での対策も万全で、各々のデータを縮小化することで「グリッドマンと新世紀中学生総出撃」を可能とさせ、強化改造されたグールギラスを全員合体のフルパワーグリッドマンによって、撃破します。荘厳なる合体BGMからの「UNION」は身体が焼け爛れるのではというくらいに燃えますよ……。


 サブタイトルの「対・立」とは、
・グリッドマン同盟内での六花と内海の(グリッドマン曰く)「互いに正しい意見」の対立
・今まで受け身だった裕太たちが先取することで、対等以上の戦いが繰り広げられる
・怪獣による破壊を人として当然抱く願望であるかのように語るアカネと否定する裕太・六花の相容れないやりとり
・アカネの「破壊」とグリッドマン同盟の「被害を最小限にする守り」、戦いへのスタンスの違いが浮き彫りになる事、裕太たちがその原点を思い出す事……等々

 複合的な意味が持たされていたのではと思います。

 また余談ですが、怪獣の攻撃を受けてヒーローが守ろうとする姿にもまた好戦の意思を感じ取り否定的になる六花の言動は、ガイア劇場版の七瀬リサが「(戦うガイアと怪獣の落書きを見て)暴力って嫌いだもん」と述べた姿とリンクしているように感じました。

「自分の好きなものの話ばっかしないでよ。結局、内海君は戦いたいだけじゃん」

 内海がアカネと同じ怪獣(特撮)好きだから、だとするなら根底が同じではないか?戦いを好んでいるように見えてしまう……工夫された角度からの切り込みに長谷川脚本の老練さを感じます。




 またアレクシスによって前回右目を負傷させられたアンチと新世紀中学生との間に出来た繋がり(アンチの連絡先を知る)がどう転んでいくのかが興味深いですね。
 6話にてトドメを刺せたはずなのに何故追わなかった?とのマックスさんの問いに「裕太が止めた気がした」と答えるキャリバーさん、その後も去り行くアンチにメンチを切るボラーさんを諫めて、アンチから番号を聞きだします(何の番号なのかは今のところ不明)。
 ボラーさんは不満を口にしますが、マックスさんは容認する模様で……キャリバーさんにも考えがあるということなのでしょうか。3話でアンチに敗北した際、裕太たちと帰還せずリベンジの「奇襲」を狙って潜伏していた前例もありますから、ある種策士の側面を持っているのではないか?と思えますね。





 また見逃せない断片も多々あり、例えばアカネがぶち壊そうとしていた学園祭。
内海の情報によると「ここ数年執り行われておらず」「裕太たちのクラスの担任が協力」したこともあり開催される運びとなったそうなのですが、聞いた六花は「先生変わったよね~」と生徒に関心を持つ方向に変化したと評しています。
 2話の出来事が大きく影響した、ということを示唆してるようですが、生じた変化がアカネが意図したものだったのか、グリッドマンの介入(殺害の阻止)によるものなのかはまだ分からないんですよね。
最初はアカネが怪獣による破壊ショーを楽しむために、学園祭開催の設定を作り上げたのかな?とも考えたのですが、5話の校外学習と同様で彼女にとって回避できない不本意な行事だったようです。


 また、バスの中でのアカネと六花の会話も見逃せませんでした。
アカネの非を責めるようでいて、それでもなおアカネを突き離せない六花。
そんな六花を愛しく思い、抱きしめるアカネですが……とんでもないことを告白します。


「私が何をしても六花は私の事を嫌いになれないよ。私が六花をそう設計したんだから」
「私の友達として、私の怪獣から作られたんだよ」



 六花だけが先天的にそう作られたのか、そうではないのか。
怪獣が動き出すことで「皆がアカネを好きになる」システムが組まれているのか、それとも本来そのように存在理由を既定されている「作られた存在」たちを矯正するために怪獣が破壊をするのか。
まだまだ謎は深いですが、これは重大な発言でしたね……。
 明かされた事実に呆然とし、アカネを止められなかった自分を、それだけでなく今までグリッドマン同盟で何の役にも立てていないと裕太の前(アカネとの会話内容は明かさず)で自己嫌悪に陥る六花ですが、裕太は六花がいてくれたからと励まします。
 「生み出したアカネが与える役割」とは異なる六花の存在意義を裕太が喚起し、奮い立たせた瞬間と言えますが?気掛かりな点も残ることとなりました。
裕太が「俺だって六花にここに居て欲しいと――」と言い切る前に、六花から内海に謝るとの発言が飛び出し、結果的に言葉を遮ることとなりました。これをどう考えるべきか……裕太の語気が強くなった瞬間に六花は顔色を変えてるんですよね。
 裕太にすれば告白に近い言葉ですし、言葉の調子を聞くに多分そういう勇気を出して言おうとしていた……それを事前に察知した六花はが上手く話題を逸らしたように感じます。
 記憶喪失前の裕太との間に起きたまだ明かされぬ出来事と関係しているのか、「嫌いになれないアカネ」が過ったのか……かなり興味深く、そして生々しいやりとりです。遮った瞬間、六花の口のアップになっている(目元を映さない)という辺りからも意図を推察したくなりますね……。




 また学園祭前日の夜、アレクシスとアカネの
「(学園祭に)外からのお客様も沢山来るだろうし」
「だから負けられないよ」
という会話も気になるところ。
これまでの情報から整理すると、新世紀中学生が複数でやってくることを想定している、とも取れますが、アカネの張り詰めた表情を見るにそれ以外の可能性もあるのでは…?(裕太からの説得の際、「グリッドマンが狙いなんじゃないの?」とまで話が及ぶと、顔が曇り早々に切り上げていますし)



 前回空中に現れた世界を当然「コンピューターワールド」だと知らない同盟の面々が、謎の宇宙人(アレクシス)の出現も相まって、アレクシスが根源なのでは?という方向に推測し、裕太は「きっと宇宙人に利用されて」と断言してるのも今後の伏線なのかと考えたりしちゃいます(六花が「利用されて」という部分に疑問を見せてましたし)。 



 微笑ましい親子喧嘩が綴られるボイスドラマも必聴です。
女子たちの生々しい会話がウリな本作ですが、そういった部分に対し「斜に構えた発言ばっかりしやがって!!」と言わんばかりの六花ママのお説教がなかなか面白い。







 また、初回の1.1回から7.7回までのボイスドラマも一週間限定で一挙配信されております。
本編で重要な伏線になると思われる部分が多々見受けられますので、復習されるもよし、未見だった方は是非ともこの機会にご試聴されることをお勧めします。







 次回も乞う、ご期待!



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