「TSUBURAYA CONVENTION 2019」にてSSSS.GRIDMANと同じ製作スタッフによる新作アニメ『SSSS.DYNAZENON』の製作決定が発表されました。
 ティザービジュアルにて描かれているキャラが特撮版グリッドマンに登場したもののアニメ版には未登場だったダイナドラゴンをモチーフにしていると思われる点などからSSSS.GRIDMANに連なる作品だと判断できますが、続編であるかどうかといった繋がりはまだ明らかにされていません。
続報を待ちたいと思います。


stp4411




TVerの第44話配信ページです

 すっかりクリスマス気分の観星町近辺に突如落下する謎の飛行物体。アブラハム監督からレスキューを依頼されたひかる達が向かうとそこにいたのはサプライズでプレゼントを配りまくることで有名なサンター星人でした(彼を見かけた地球人の噂話に尾ひれがついたことでサンタクロースの存在が広まったのだとか)。
 今回のお話はサンター星人の手伝いでプレゼントを配るというのが大筋でありながら、えれなの将来の目標が明かされる、ひかるが仲間たちとの別れを意識する、出陣してきたダークネストの新たな戦術が示唆される……といった情報開示が多く、今後の伏線が多く仕込まれた回ではないかと感じました。
 さて、各トピックを見てみましょう。




別れの予兆
 えれなが母と同じ通訳になりたいーーそう明かしたのを皮切りにひかるは仲間との別れを自覚する者の「良かったね」と笑顔を絶やしません。しかし声色には微細な寂しさが込められ、同じくいつまでも地球にいられないはずのララの去就にあえて触れていないところが、ひかるの本心を浮き彫りにしている絶妙な演出に思えます。
 そんなひかるの本音を知ってか知らずか離れ離れになっても自分のワープを頼りにすればいいと申し出てくるフワの気遣い・逞しさからは成長が感じられます。
そんなフワを精一杯抱きしめるひかるの姿は上記で指摘した本音をさらに強く窺わせるものとなっています。


聖夜を飾る総力戦
 器と呼ぶフワを力ずくで奪おうとするダークネスト。敵首領の圧倒的な攻勢に対し、プリキュアそれぞれのポテンシャルを生かした戦闘も今回の大きな見所でした。
先制で仕掛けるソレイユの瞬発力、ソレイユを膨らませた体で受け止めるプルンスのサポート、砲台の役目を果たすミルキー・ソレイユ、吹き飛ばされた二人をキャッチすべくワープするフワ、ダークネストのビームをプリンセスパヒュームで相殺するコスモ、視界不良の雲の中でフワを守りながら一騎打ちを演じるスター、スターの窮地を救うロケット(AI)……キャラクターそれぞれの特性を生かした事実上の総力戦とでも呼ぶべき力の入った戦闘シーンが描かれました。
 改めて作品が重視する戦闘のリアリティに感嘆するのですが、実はダークネスト本人が戦っていたのではなく彼と同じ(デッドコピー?)鎧を装着され意識を奪われていたノットレイだったことが判明します。
プリキュアの高度な戦闘センスに感動したのも束の間、部下を捨て駒のように使役する残忍さと今回の試験運用を基にまたどれほど恐ろしい戦法を打ってくるのかとダークネストへの警戒心を強めざるを得ない幕引きとなっており、陣営間のパワーバランスの取り方が上手いと言わざるを得ないでしょう。




 次回は、第45話「輝くキラキラ星☆ひかるのイマジネーション!」となります。



 最後の一人となったひかるのトゥインクルイマジネーション発現となるか?
因縁深いカッパードとの対決をあえてこのタイミングに持ってきていることにも注目が高まります。

 次回も乞う、ご期待!