TVerの第15話配信ページです
いて座スターカラーペンの反応を頼りに、宇宙星空連合に属さぬゼニー星を訪れた一行。
金がモノを言う無法地帯での闇オークションに挑むことになるのですが……が今回のあらすじ。
OPで既に姿を見せていた宇宙快盗ブルーキャットの初登場は勿論、「その場限り」とは思えない重大な伏線と思える台詞も散見され、メインライター村山功氏の登板回であることを実感させられます。
では、各トピックに移りましょう。
惑星レインボー
闇オークションに出品された惑星レインボーのネックレス。
ララとプルンスは、惑星レインボーは住民が石のように固まり滅びたのだと説明します。
単なる世間話で収めるにはあまりにも意味深かつ物騒な話……尺の使い方から見ても今後に関わる話である可能性大であるように思います。
ドーナッツの価値
オークション会場へ潜入したスタプリチームは、オークション終盤窮地に立たされます。
目当ての品だったいて座カラーペンが最後の目玉商品として出品される予想外の事態が起きたからです。
100万キラン=地球での100万円の単位で競っていくオークション、女子中学生のお財布事情では太刀打ち出来ないことは一目瞭然。
ピンチを脱したのはプルンスが持参していた「スタードーナッツ」を貨幣代わりに用いるまどかの機転でした。
地球人に取って有り触れたそれが会場の異星人たちにとっては未知の食べ物だという「物珍しさ」を逆手に取った判断であると同時に、自身が「つい最近までドーナッツを知らなかったが初めて食べて感銘を受けた」「それと同じくらい先の宇宙アイドル・マオの歌に感動した」エピソードを会場で明かし、自身の感動とドーナッツの味に自信を持って提言したことが分かります。
きわどいラインですが、決して嘘を言っていないというロジック展開には目を見張ります。
また「プリンセススターカラーペンを12本集めるとどんな願いでも叶う」という噂がまことしやかに全宇宙へ知れ渡っている旨も言及されていましたね。
そのハッタリは……
居合わせた美食評論家異星人のお墨付きを得たスタードーナッツは1個10億キラン(地球で10億円相当)の価値を認められ、まどかは高額入札で多くの富豪たちに競り勝ちますが、御曹司異星人ドラムスが立ちはだかります。
テンプレートな金持ちキャラ・ドラムスの財力は圧倒的。激しい入札合戦でドーナッツが底をつきかけますが、まどかが父から教わった勝利の法則「逆境の時にこそ笑う」というハッタリにドラムスはまんまと引っ掛かり、オークションを降ります。闇オークション会場で知謀の限りを尽くし危ない橋を渡るのはプリキュアになる以前の「型に嵌まった」姿からはかけ離れており変化を感じさせますが、その一方で父親から学んだことを実践して勝利を掴んでいます。
前述のドーナッツの価値承認も含めて「父親から教えられたこと」と「家の外でなければ学べなかったこと」の両輪で成長していくまどかのキャラクター性を象徴するシーンとなりましたね。
根源が明確なのは実に手堅い脚本の妙技と言えます。
セレーネVSブルーキャット
プリキュアが落札したプリンセススターカラーペンを奪い去る謎の宇宙怪盗・ブルーキャット。
その正体は、オークション会場でも歌を披露した人気の宇宙アイドル・マオでした(彼女自身の口ぶりだと怪盗の方が正体な模様)。
意外な展開の中、ノットリガーを擁するアイワーンまで現れ、大混戦に突入。
スターたちがノットリガーに挑む中、セレーネはカラーペンを持つブルーキャットの追撃に集中。
セレーネとブルーキャット、一瞬ですが黒塗りシルエットで描かれた二人が対峙するというカットが差し挟まれ、夜の街での「追走劇」に華を添えます。今回、絵コンテを担当された田中裕太氏のシチュエーションを際立たせるセンスによるものでしょう(ここ以外にも堪能できるポイントは沢山あります)。
また、秩序的面が強いセレーネと自己中心的行動・言動に悪びれないブルーキャットは見るからに水と油なので、バチバチの言い合いが鮮烈。
互いに「屁理屈」だと批判し合って一歩も引かない様は痺れます。
しかし、名うての怪盗であるためか柔軟性があるらしいブルーキャット。アイワーン等への対処をプリキュアに押し付けるため、いて座のカラーペンを譲渡(曰く預ける)、そのシナリオ通りと言うべきかプリキュアはノットリガーを浄化します。
マオたんLOVE
苦難の時その歌を聞いて、どれだけ励まされたか……。
宇宙アイドル・マオの大ファンだったプルンスはその正体にショックを受け、失意の底に……ではなく、帰還の途に就くロケットの中でドーナッツをやけ食いします。
戦いの中で彼がたくましくなっていることを痛感させ、またそのやけ食いに笑顔で付き合ってくれるまどかの優しさにもホッとさせられます。
思えばブルーキャットにあれだけ食らいついていたのも、まどか自身がマオの歌に感動した反動、そしてプルンスの熱烈な想いを無惨にも打ち壊したことへの怒り・気遣いがあったからでは?と想像してしまいます。
さてマオこと宇宙怪盗ブルーキャット、OPでの扱いや思わせぶりな発言から今後の活躍も期待されるところなのですが、猫を思わせる仕草は同じく猫(化け猫)をモチーフとするノットレイダーのバケニャーンとの関連を疑いたくなるところ。そう言えば、今回はアイワーンのお供をしていなかったことが彼女の口から明かされていましたが、何か関係があるのでしょうか……?
次回は、第16話「目指せ優勝☆まどかの一矢!」となります。
オークションでの目覚ましい活躍から日を置かずにまたもやまどかのメイン回がやってくることに驚きですが、彼女の得意とする弓道での見せ場とドラマに期待したいところです。
次回も乞う、ご期待!
いて座スターカラーペンの反応を頼りに、宇宙星空連合に属さぬゼニー星を訪れた一行。
金がモノを言う無法地帯での闇オークションに挑むことになるのですが……が今回のあらすじ。
OPで既に姿を見せていた宇宙快盗ブルーキャットの初登場は勿論、「その場限り」とは思えない重大な伏線と思える台詞も散見され、メインライター村山功氏の登板回であることを実感させられます。
では、各トピックに移りましょう。
惑星レインボー
闇オークションに出品された惑星レインボーのネックレス。
ララとプルンスは、惑星レインボーは住民が石のように固まり滅びたのだと説明します。
単なる世間話で収めるにはあまりにも意味深かつ物騒な話……尺の使い方から見ても今後に関わる話である可能性大であるように思います。
ドーナッツの価値
オークション会場へ潜入したスタプリチームは、オークション終盤窮地に立たされます。
目当ての品だったいて座カラーペンが最後の目玉商品として出品される予想外の事態が起きたからです。
100万キラン=地球での100万円の単位で競っていくオークション、女子中学生のお財布事情では太刀打ち出来ないことは一目瞭然。
ピンチを脱したのはプルンスが持参していた「スタードーナッツ」を貨幣代わりに用いるまどかの機転でした。
地球人に取って有り触れたそれが会場の異星人たちにとっては未知の食べ物だという「物珍しさ」を逆手に取った判断であると同時に、自身が「つい最近までドーナッツを知らなかったが初めて食べて感銘を受けた」「それと同じくらい先の宇宙アイドル・マオの歌に感動した」エピソードを会場で明かし、自身の感動とドーナッツの味に自信を持って提言したことが分かります。
きわどいラインですが、決して嘘を言っていないというロジック展開には目を見張ります。
また「プリンセススターカラーペンを12本集めるとどんな願いでも叶う」という噂がまことしやかに全宇宙へ知れ渡っている旨も言及されていましたね。
そのハッタリは……
居合わせた美食評論家異星人のお墨付きを得たスタードーナッツは1個10億キラン(地球で10億円相当)の価値を認められ、まどかは高額入札で多くの富豪たちに競り勝ちますが、御曹司異星人ドラムスが立ちはだかります。
テンプレートな金持ちキャラ・ドラムスの財力は圧倒的。激しい入札合戦でドーナッツが底をつきかけますが、まどかが父から教わった勝利の法則「逆境の時にこそ笑う」というハッタリにドラムスはまんまと引っ掛かり、オークションを降ります。闇オークション会場で知謀の限りを尽くし危ない橋を渡るのはプリキュアになる以前の「型に嵌まった」姿からはかけ離れており変化を感じさせますが、その一方で父親から学んだことを実践して勝利を掴んでいます。
前述のドーナッツの価値承認も含めて「父親から教えられたこと」と「家の外でなければ学べなかったこと」の両輪で成長していくまどかのキャラクター性を象徴するシーンとなりましたね。
根源が明確なのは実に手堅い脚本の妙技と言えます。
セレーネVSブルーキャット
プリキュアが落札したプリンセススターカラーペンを奪い去る謎の宇宙怪盗・ブルーキャット。
その正体は、オークション会場でも歌を披露した人気の宇宙アイドル・マオでした(彼女自身の口ぶりだと怪盗の方が正体な模様)。
意外な展開の中、ノットリガーを擁するアイワーンまで現れ、大混戦に突入。
スターたちがノットリガーに挑む中、セレーネはカラーペンを持つブルーキャットの追撃に集中。
セレーネとブルーキャット、一瞬ですが黒塗りシルエットで描かれた二人が対峙するというカットが差し挟まれ、夜の街での「追走劇」に華を添えます。今回、絵コンテを担当された田中裕太氏のシチュエーションを際立たせるセンスによるものでしょう(ここ以外にも堪能できるポイントは沢山あります)。
また、秩序的面が強いセレーネと自己中心的行動・言動に悪びれないブルーキャットは見るからに水と油なので、バチバチの言い合いが鮮烈。
互いに「屁理屈」だと批判し合って一歩も引かない様は痺れます。
しかし、名うての怪盗であるためか柔軟性があるらしいブルーキャット。アイワーン等への対処をプリキュアに押し付けるため、いて座のカラーペンを譲渡(曰く預ける)、そのシナリオ通りと言うべきかプリキュアはノットリガーを浄化します。
マオたんLOVE
苦難の時その歌を聞いて、どれだけ励まされたか……。
宇宙アイドル・マオの大ファンだったプルンスはその正体にショックを受け、失意の底に……ではなく、帰還の途に就くロケットの中でドーナッツをやけ食いします。
戦いの中で彼がたくましくなっていることを痛感させ、またそのやけ食いに笑顔で付き合ってくれるまどかの優しさにもホッとさせられます。
思えばブルーキャットにあれだけ食らいついていたのも、まどか自身がマオの歌に感動した反動、そしてプルンスの熱烈な想いを無惨にも打ち壊したことへの怒り・気遣いがあったからでは?と想像してしまいます。
さてマオこと宇宙怪盗ブルーキャット、OPでの扱いや思わせぶりな発言から今後の活躍も期待されるところなのですが、猫を思わせる仕草は同じく猫(化け猫)をモチーフとするノットレイダーのバケニャーンとの関連を疑いたくなるところ。そう言えば、今回はアイワーンのお供をしていなかったことが彼女の口から明かされていましたが、何か関係があるのでしょうか……?
次回は、第16話「目指せ優勝☆まどかの一矢!」となります。
オークションでの目覚ましい活躍から日を置かずにまたもやまどかのメイン回がやってくることに驚きですが、彼女の得意とする弓道での見せ場とドラマに期待したいところです。
次回も乞う、ご期待!